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行列と譲ること

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    ToanNV
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トゥアンです。 去年の四月初めて日本に参りました。今日までに長い間ではないですが、いろいろなことがありました。びっくりすることがありました、面白いことも、不満だと思うこともあります。でも、色々なことに出会って、日本の文化にだんだん興味を持つようになりました。特に私にとっては「行列すること」と「譲ること」に一番印象を強くもっています。

それで、今日はそのことについて話させていただきます。

まず行列については日本人はお年寄りから子供までどこに行っても何かを待ってきちんと行列に並んで、自分の順番が来るのを待っています。レストランや映画館や公衆のところなどでは行列がよく見られます。たとえば、おいしいラーメン屋さんやケーキ屋さんなら、30分か1時間待ってもきちんと並んでいます。電車に乗るときも日本人は列に並んで、降りる人がみんな降りてから自分が乗るということも素晴らしいと思います。特に2011年に地震があったとき、みなさんがきちんと並んで救援物資を待っていました。騒ぐことも暴力もありませんでした。このような話はベトナムでは絶対にないです。この文化は私にとってとても面白くて素晴らしい文化だと思います。私の国にこのようなことがほとんどないために日本に来たばかりの時はとてもびっくりしました。

「どうしてみなさんはきちんと行列に並ぶのでしょうか?」と考え続けていました。それでこの前、友達に確認しました。すると、並ぶのは、日本人にとってはただの習慣で、子供の時から、彼らはよく先生と親どちらからも「キチンと行列を作りなさい!」と教えてもらっていたそうです。毎日毎日そうしていたため、自然に習慣になってきた、ということが、わかりました。

逆に、ベトナムでも学校では学生たちは先生に「キチンと行列を作りなさい」と言われていましたが、学校以外の、駅とか、レストランとか、ガスステーションではほとんど行列することがないんです。学校以外ではそんなことを全然教えてもらわなかったんです。これは日本とベトナムの行列の文化が違う理由だと思います。

そして「譲ること」もとても面白いです。私の国ではバスや列車の中で、お年寄りや体の不自由な人に席を譲ることは当たり前で、よく見かけることです。でも日本では電車の中で席を譲ることはあまり見られません。私が日本に来たばかりのとき、自分の国の習慣と比べて、とても驚きました。私にとってはビッグクエスションでした。

ある日、私は仕事帰りに、友達と3人で満員電車に乗っていました。優先席のところに70代ぐらいのおばあさんが立っていました、そしてドアーの隣に左手で赤ちゃんを抱いて、右手で大きいかばんを持っていた母親も立っていました。その時、優先席に3人若い人が座って携帯電話のゲームで遊んでいました。私はとても驚きました。すぐとなりの先輩に質問しました。先輩が私に自分の経験を話してくれました。

先輩が日本に来たばかりのときおばあさんに席を譲ったら断られたそうです。 おばあさんは 「いいえ、私は今もう仕事をしていないから、もう役に立たないです。」と言ったそうです。 また、ある日、学校で先輩は先生が寂しそうに見えたので。 先輩: 「先生どうして寂しいんですか?悲しいことがあったんですか?」 先生: 「今日電車の中で席を譲られたんです。私が老けて見えるんでしょうか?どうして私に譲ってくれたんでしょう?」 と答えたそうですw。

こんな話から私のビッグクエスションが少し解決しました。私は、あと3ー4年は仕事で日本に滞在する予定です。これからチャンスがあったら、席を譲ることにしようと思っています。 (2015年11月28日掲載)